新築でもリノベーションでも、世代別に必要なものは違います! 

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新築でもリノベーションでも、世代別に必要なものは違います! 

ものすごい風ですね!

どうかこれ以上、強く吹かないでください!

 

とは言え10号の方がもっと怖いですね。

皆さん気をつけましょう!

 

さて本題です。

 

家づくりにおいて、プランは本当に大切なものです。

でも、一般的にプランと言えば平面プランがメインで

場合によっては、会社によっては、平面プランのみで

見積もりや契約までが交わされているのではないでしょうか?

 

「バリアフリーがいいよね!」

 

この一言にすべてを託して。

 

いやいや、本当にそれでいいのでしょうか?

段差をなくした方がいいのは、シニア世代でのお話です。

 

 

 

 

 

 

終の棲家として、過ごしやすい居住空間にするには

段差のない構造や、寝室の隣にトイレを、と言うのはおすすめでしょう。

 

ですが、子育て世代にバリアフリーをお勧めするのはいかがなものか?

と私は思います。

 

子どもが躓くと危ないから

 

 

はい?

家を一歩出た外には、段差のない社会なんてありません。

 

段差は超えるもの、として体に刷り込まれたならば

少々の段差も踏み越えて、飛び越えて生きていけるでしょう。

 

もしかすると、人生の踏み台も大きく飛び越えていけるかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 

 

 

よちよち歩きの赤ちゃんならまだしも

歩くことにより運動量が増えるくらいの年代になると

段差は必要だと私は思います。

 

それに、子どもが小さいころには敷居の段差をつけておいて

ミドルシニア、シニアになったころに、リフォームなりリノベーションで

段差なしにするのが一番だと思います。

 

子どもたちが巣立ち、目の前に定年が見え始めた私たちの世代。

老化は否めないものの、まだまだアクティブに動いていける世代でさえ

寝室の隣にトイレがあったらどうでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

やはりその世代世代によって、必要なものは違うということだと思います。

 

「LDKの横か、隣接して区切って個室になるようにしておけば

バリアフリー世代になっても便利です!」

 

と言う工務店さんのSNSを見ました。

 

お、お若い社長さんでした。

まだまだ老化とは無縁の方の考えることだな、と

身をもって感じている私には、それは全く無意味だと思えます。

 

老後、リビングの横の部屋に寝る。

きっと、足腰も弱っているのでベッド生活。

介護も必要になるので、二人で寝る… ダブルベッド?

 

いえいえ、ダブルベッドで介護はできませんよ。

 

介護が必要になれば、シングルベッドが原則です。

 

つまり、寝室に介護用シングルベッドが一つとシングルベッドが一つ。

 

4.5畳や6畳にはベッド二つは置けません。

置けても介護スペースは取れません。

 

8畳くらいでやっとかつがつ、です。

 

じゃ、LDKの横に8畳間を置く?

押し入れ、クローゼットも?

 

 

となると、32坪の総2階のお家なんかでは

絶対に対応不可能ですね。

 

となると、1階が20坪、2階が12~16坪

それくらいの面積配分が必要になります。

 

しかし、総2階建てが一番お安く建てられますので

ほとんどのお家が1階にそんな広さはありません。

 

となると、大まかな改造を踏まえた間取りが必要になってくるわけですが

その対応方法は様々です。

 

その辺まで踏まえた家づくりを考える前に

20年後30年後の家族像とともに

価値観そのものを再検討しながら計画を進めていくとよいでしょう。

 

今まで生きてきただけでなく、自分の目で現場のすべてを見てきたゆえに

見える事柄を、今後もつづっていきたいと思います。

 

 

ではまた!